ポジャルカと牛の野菜煮をみんなで食べた

静岡市の私鉄(?)、しずてつの日吉町駅のすぐそばにある、「キッチンうちやま」に行った。友だちが、「キッチンうちやまの牛の野菜煮込みを食べるとね、優しい味で、優しい気持ちになるんだ。ああいう食べ物を食べたら、優しい子どもが育つと思うの」って力説するので、それは食べねばなるまいと思って食べに行った。暇そうだったので、私の彼氏も誘って、3人でお店に行った。

私と友だちは牛の野菜煮込みを、彼氏は「ポジャルカ」という、ロシアの料理を頼んだ。鶏肉がこってり目のデミグラスソースで、シチューというかビーフストロガノフのストロガノフっぽい感じのもので煮込まれているというか、ストロガノフっぽい感じのものってなんだろう。あと、たまねぎも。ポジャルカは美味しかった。

だけども、牛の野菜煮込みは、びっくりした。大き目のスープ皿に、二口大くらいの牛肉がごろんごろんしていて、見た目はじゃがいもの入っていないポトフみたい。スープととろとろのキャベツなどの野菜と牛肉を口に運ぶと、びっくりするくらい優しく肉がほどけて、びっくりするくらい美味しいので、知らず知らずのうちに、優しい気持ちになってしまう。あの牛の野菜煮を食べて、いじわるを言ったり、争いごとをするのは、たぶん無理だ。戦争をするかどうかの話し合いの場で、あの牛の野菜煮こみを出すべきだ。

地味な店構え。時が止まっているかのように古びているが、ぴかぴかに磨かれた店内。いつ死んでも不思議じゃない感じのおじいちゃんコックが、にこにこしながらお給仕をしてくれる。もう、なんというか、ありがたい。

あまりにも素晴らしくて、つい、テンションがあがり、狭い店内なのに、少々騒がしくしてしまった。スプーンでお皿をぶってしまって大きな音が出たりとか、なんかそういうかんじで。大変申し訳ない。

友だちが、彼氏と私に向かって、「結婚すればいいじゃない」と言ったので、「でも、私、いま結婚ブームじゃないし」「君の結婚ブームが来たとしても、そのとき僕が結婚してあげるかどうかという問題もある」という話になった。だから私は意気揚々と、アラブの石油王のおよめさんになりたいという話をした。

今思うと、優しい気持ちになっていたから気づかなかったが、なかなか物騒な話をしていた。結婚かあ。次の日記は、結婚のことを考える日記にしようかなあ。考えたほうがいいと思うし。とりあえず、保留。