おなかの中に病気が見つかりました

2月の後半くらい、どうも下腹部がきりきりと痛み、3月後半になっても治まる気配がなかったので、婦人科を受診しました。そしたら、卵巣がグレープフルーツくらいの大きさに腫れているので、大きい病院で検査をしなさいね、って紹介状をもらいました。卵巣って、普通はくるみくらいの大きさなんだって。1cmとか2cmとか。それが、7、8cmあるっていうから、そりゃびっくりです。


ちなみに、子宮がん健診(正しくは子宮頸がんの健診なのかな、ACで仁科亜希子親子がCMやってるやつ)もついでに検査してもらって、それはだいじょうぶでした。あと、クラミジアの検査もついでにやってくれてて、それも大丈夫でした。なんか、私みたいなケースで受診の場合には、子宮がん健診とクラミジアの検査はとりあえずやるんだって。へえー。


それで、紹介された大きい病院に行って、まず、エコーと内診やりました。すると、これはもっと詳しい検査が必要だということで、MRI検査を受けました。そして、今日、その結果を聞いてきたのです。チョコレートのう腫の疑いだけども、ちょっと非典型的である、と言われました。


参考:
チョコレートのう腫ってなんですか?
http://www.ladys-home.ne.jp/faqsite/ans-files/FAQ-H/FAQ-H6.html


MRIの写真を見せてもらいながら説明を受けました。普通だと、一面つるんとしているはずなんだけど、私の場合は、一部に放射線状に白い筋のような影が入っており、それがどうも怪しいということです。写真だけでは、良性のものか悪性のものかの判断ができないため、通常は腹腔鏡手術でオペするところを、今回は開腹手術でオペをするほうがいいだろうとのことでした。もしも、患部が悪性のものだった場合、腹腔鏡手術だと、おなかのなかをぐちゃぐちゃっとやるので、悪いモノが漏れて撒き散らしてしまう可能性があるそうです。その点、開腹手術だと、患部だけをきれいに切除しやすいとのことでした。


また、私は30歳で、妊娠したことがないので、患部だけを切りとって、卵巣の一部を残す形の手術を予定しているそうです。そうすると、再発の可能性は高まるのだけど、今後のことを考えると、そのほうがよいだろうとのことでした。もし、悪性だった場合は、また手術をすることになるそうです。まあ、そうなったときっていうのは、けっこう大変なことになるんでしょうね。


入院期間は短いんですが、退院後、2週間くらいは体がキツイらしいので、2週間ちょっと仕事を休まなければいけない感じです。4月から入ったばかりの職場なので、すごく言いづらいし、もしかしたらクビかもしれません。まあ、そうなったらそうなったときですけども。


今日の検査結果を聞きにいく前は、そんなに怖くなかったです。検査結果を聞いている最中は、ちょっとこわかった。まず、開腹手術っていうのが怖い。あと、予測している病状より、もっと悪い可能性があるっていうのが怖い。あと、妊娠のことや、再発のこと、そういうのも不安です。


わりとテンパっていたみたいで、手術までにどういう生活をすればいいのかとか、気をつけることは何かとか、聞き忘れました。次回こそ聞こう。


病院で、会計を待っているとき、ちょっと泣きそうになりました。あまりない感じの泣きそうさだった。不安から泣きたいっていうのもないわけじゃないけど、それはもうすごく静かな気持ちで、今回はある程度覚悟ができていたからかもしれません。


涙のきっかけになったのは、病人ぽい人とそれに付き添っている人や、車椅子の人と車椅子を押す人などを、眺めていたことです。弱ってても寄り添える人がいるっていいなあ、って思ったら、泣けてきました。いまも泣きそうです。ひとりです。ひとりがいやなわけじゃないけど、心細いです。でも、だれがどうしてくれるわけでもなし、できるところから少しずつ整理して、ひとりで入院して退院して回復して、へらへら生きて生きたいと思います。だれに頼るのも適切ではないし、今回はなるべくそうやるしかない。いつか来る日の予行練習だと思っています。


午後から職場に行って、この説明をしなければいけません。どうやって説明するかなー、と思いながら、自分の整理のために、この文章を書きました。なんか、ちょっと泣けそうになってきたので、少し泣いて、ご飯を食べて、仕事に行ってきます。

婦人科を受診しました日のツイッターまとめ

昨日、ふと思いついて、婦人科を受診しました。その様子をくわしめにツイッターに書いたものを抜粋して、このはてなダイアリーにまとめました。ほんのすこしでも、婦人科ってこういうかんじなんだーって思ってもらえれば、大変うれしく思います。


婦人科系の疾患について、ほんのちょこっとネットサーフィンっただけなんだけど、女に生まれてこんなに後悔したことないってくらいの気持ちに……。
15:20:44 URL
@sawa_ ちょっとしたグロとか未解決事件とか見るより、小町の子宮ガン検査って痛い? っていうトピを読むほうがよっぽど恐怖のどん底に落ちることがわかった。
15:25:20 URL
@sawa_ あと子宮筋腫の内診のやつとか読んだら、「ぐりぐりと」とか「掻き回される」とか、すごい表現があって、震える。
15:30:41 URL
もうなんか婦人科に対しての恐怖心がすげーマックスなので、あえていまから行こうかなとか考えている。ひまだし。
15:33:32 URL
気軽に行ったほうがいいのはわかってるけど積極的に行きたくない、それが婦人科ってところや。
15:34:36 URL
行きたくない、行きたかないんやで……
15:34:59 URL
あのですねえ、野暮を承知で解説しますけど、いいですか、膣っていう言葉に夢やファンタジーを感じる方もいらっしゃるかもしれないですけど、あれ内臓だからね。内臓が「ぐりぐり」されたり「掻き回される」んだからね。内臓ってふつう触れないからね。中の臓器だから内蔵っていうんだからね。
15:37:33 URL
婦人科の待合室で座ってたらアメちゃんくれた。
16:53:56 URL
婦人科の待合室で診察待ってる女の人、みんな美人でかわいい。私は、ダークな色の服を着てすっぴんでマスクです。
16:57:22 URL
いまわりと追い詰められてる状況なので、さらに自分を追い込むために、すっごくいやなんだけど、婦人科に来ました。こういうのも、広義では自傷行為になるのかな?
17:01:22 URL
いい病院でいい先生で、検査自体ももにょっとするだけで痛くなくて、それはよかったけど、診察終わって涙目。
17:33:37 URL
女の子だし、帰ったら泣こうっと。あと、寄り道して、買うの我慢してたおお振り買ってやろうっと。
17:39:09 URL
前厄来てるかんじするわー。
17:42:08 URL
婦人科受診したら精密検査しましょうってなって、総合病院への紹介状書いてもらうの待ってるなう。
17:43:18 URL
検査結果によって負担が少ない治療か大きい治療かが決まると思われるんだけど、まあ、ふつーに現段階で不安っすわー。検査の前に不安になってもしょーがないんだけどねー。いやー元彼とすっぱり別れててよかったな!
18:18:25 URL
@Aprico0602 ありがとうございます! 看護士さんから、早めに来てわかってよかったですね、って言われて、ほんとにそうだなーって思いました。ふらっと婦人科、大事ですね〜
18:37:48 URL
@ketaro37 ありがとうございます! 無職なのでさっそく明日精密検査受けに行こうと思ってます。無職でよかった!
18:38:55 URL
帰ってきたら泣く気がしなくなっちゃった、残念。
18:43:02 URL
ユニクロの男性用スウェットに着替えただけで和らぐ不安感。
18:44:14 URL
さっき受診した婦人科は産科もやってて入院もできるとこで、いっつも駐車場が混んでる病院だったんだけど、平日の午後だったからか、4人か5人くらいしか人がいなかった。みんな妊婦さんだった。ひとり付き添いのこれから父親になるであろう若い男性がいた。
19:31:19 URL
院内は乙女チックまでいかないけどピンクな感じ。新設クリニックの内装よりちょっとピンクかなー、ぐらい。思ったより待合室が狭かった。若い父親と母親がすげーいちゃいちゃして楽しそうにおしゃべりしてて、そのちょっと離れたところで、元ヤンっぽい華奢な妊婦のおねーさんがケータイ打ってた。
19:36:16 URL
待ち時間は約30分くらい。フルネームに様付けで呼ばれるタイプの医院。ベテランで動きのいい看護師さんに「お荷物お預かりしますね」とかばんを渡すようにうながされる。妊婦さん仕様の誘導だなーと思う。通された部屋は狭く、小さめの長机を挟んで、先生と患者が対面で座るスタイル。
19:41:42 URL
先生は温和そうなメガネの中年男性。声が柔らかくゆっくりめにしゃべる。対面での診察なので、先生がカルテに書いてる字がよく見えたが、読みやすい字だった。症状の説明が終わった後、「じゃあとなりの部屋に入ってください」と、座っていたいすのすぐとなりにあった引き戸を指示される。
19:44:29 URL
「じゃあ内診をしますので」とか言われてたらたぶん緊張したんだろうけど、全体を通してそういう言葉はなかった。さて、流されるままにさらに狭い部屋に入室。薄暗い。看護師さんから「おズボンとショーツを脱いだらこちらにお座りくださいね〜」と指示を受けるので、脱ぐ。
19:46:41 URL
脱いでるときは、別段変わった気持ちはしなかった。風邪で内科に行って「じゃあちょっと服めくってください」って聴診器当てられるときみたいな。銭湯で服脱ぐときみたいな。「ここは服を脱ぐ場所なので服を脱ぐことに抵抗感を感じる必要ないですよ〜」という空気があったんだと思う。
19:48:15 URL
薄暗い室内は薄いカーテンで半分に仕切られていて、ピンクの診察台の半分がこちら側、半分はカーテンの向こう。診察台はリンク先のやつに似てた。http://www.sansei-web.co.jp/catalog/ge7000.html
19:54:01 URL
というかカーテンが! フリフリしている! 透ける感じのいわゆるレースのカーテンで、水玉のすかし模様。下半身裸な違和感を感じる前に、とにかくカーテンがすげー気になってしょうがなかった。昭和っぽいっていうか、ぎりぎりポルノっぽくないっけどあとちょっとでやばいんじゃね、みたいな。
19:59:32 URL
水玉ふりふりカーテンが気になりつつも、診察台に乗ると、看護師さんが、かかとをここに乗せて、そうそう、と誘導してくれて、ぱっかーっていう感じの体勢に。ベテランらしく、絶妙な光の速さでバスタオルをかけてくれたので、羞恥を感じるひまはなかった。まあ人によるんでしょうが。
20:01:38 URL
水玉ふりふりカーテンで、自分の体があっちとこっちに区切られていて、白くて薄い布越しにバスタオルをかけられた下半身が見える。その景色はかなりの違和感があった。ちょっと怖くなって、手をごそごそして、服を握ろうかバスタオルを握ろうか迷っていたら先生登場。
20:04:40 URL
ちょっとヒヤッとした感覚と、わずかな振動が伝わってくる感じで、たぶんなんか入ってるしなんかされとるっていう感じがわかった。最初に先生の手が一瞬触れたとき、覚悟していたもののさすがにうおう、って思った。あとはおなかがモニョっとしたとき。普段そんな感覚ないので、うへえ! ってなった。
20:09:14 URL
超音波で中の様子が映るので右のほうを見てください、って言われて、しばらく真右を見てたけど壁しかなくて、モニタはどこだってちょっときょろきょろしてしまった。やっぱり舞い上がってたのか、でも普段から右左わからんしなあ。モニタは私の視界の右下のほうにあった。
20:11:09 URL
たぶん二回くらいなにかが挿入されて、いつそれが入ったのかいつそれが出たのか知覚できず。先生が席を立つと、看護師さんが「はい、それじゃあ台を降りてお着替えが終わりましたら出てきてください」ってまた誘導される。時間はそんなに長くなかったと思うけどよくわからない。
20:15:00 URL
服を着て、元の部屋にもどったら、3枚紙が用意されていて、2枚は今日やった検査についての簡単な説明、1枚は私の症状を説明するための紙。女性器の図があって、赤ペンで記入しながら、わかりやすく説明してくれたので、この医者はいい医者だなって思った。
20:18:21 URL
たぶんあの医者は内診が上手い。比較対象がないけどそんな気がする。
20:20:27 URL
以上です。もっとわかりやすく説明したかったけど、なかなかうまくいかないもんですね。気になることがあるならがんばって行きましょう。診察中の怖さより行く前の怖さのほうが怖い場合が多いんじゃないかな。まあ、症状とか受診の内容にもよるけれど。あと男性は「女って大変そうだな」ってわかれ。
20:26:17 URL
かかりつけの婦人科がなかったので、インターネットのクチコミをいくつか見て、うちから行きやすい場所にある病院にしました。当たりでよかった。でも、友だちや知人から直接きいたクチコミが最強だと思う。普段から世間話で病院トークしておくライフハックを心掛けたいものです。
20:29:42 URL
はてダに書こうかとも思いましたが、ツイッターに書いたほうがたくさんの人に読んでもらえるかなーと思ったので、こちらに書きました。
20:31:57 URL


ツイッターのまとめは以上です。


女性にとっては、健康に生きていくためには避けて通ることができない婦人科ですが、なにせ敷居が高い。だって、知らん人の前で下半身丸出しだし、なにされるかよくわかんないし、痛いかもしれないし、悪い病気が見つかったら見つかったで怖いし、そんなに気になることがなかったら、積極的に行こうとは、ねえ。なかなか、なかなか。


でも、行ったほうがいいですよー。「婦人科行ったよ〜」って話をしたら、周りの人がみんな、えらいねーってほめてくれました。ね、ほら、行ったらいいことありますよ。ぜひ婦人科に行きましょう。


あと、男性は、女性にとっての婦人科受診がどういうものなのか、せいぜい想像力を働かせろ。それができる男はモテるぞ。

辛いときの思考のバグ

昨日、婦人科を受診して、精密検査の必要があると言われてしまいました。その様子はツイッターにくわしめに書いたので、このあと別にまとめるつもり。で、帰る前に、私は以下のようなツイートをしました。


検査結果によって負担が少ない治療か大きい治療かが決まると思われるんだけど、まあ、ふつーに現段階で不安っすわー。検査の前に不安になってもしょーがないんだけどねー。いやー元彼とすっぱり別れててよかったな!
18:18:25 URL


これ、更新したあとにも、あれ? って思ったんだけど、「いやー元彼とすっぱり別れててよかったな!」は間違っていますね。


そうなんです。私には、辛いときの思考のバグがあるよな、とつねづね感じていたのです。今回はそれがくっきりと表面化した事例だと思います。どういうことかといいますと、たとえば、


1.婦人科受診したら思っていたより自分の体の具合が深刻に悪そう

2.いい知れぬ不安

3.不安なときは誰かに頼りたい

4.頼る人の負担になりすぎないように注意をしながら頼る
or
辛い気持ちをぐっとこらえ、封じ込める


上記の流れは、まあ、一般的だと思う。これはそんなにバグってないと思う。では、今回の私の思考はどうなっているのかを検証します。


1.婦人科受診したら思っていたより自分の体の具合が深刻に悪そう

2.いい知れぬ不安

3.不安なときは誰かに頼りたい

4.いやー元彼とすっぱり別れててよかったな!


おかしい。流れを可視化すると、やっぱり明らかにおかしい。特に、3から4の流れがおかしいことがわかります。ここが一足飛びなんですね、私。それがおかしいんだと思う。


じゃあ、もう少し細かく3から4の間を考えてみましょう。一足飛びとはいえ、一応はなんらかのつながりがあるはずです。


3.不安なときは誰かに頼りたい

3-1 近しい人には心配をかけたくない

3-2 知らない人には頼れない

3-3 自分のことで誰かの心が乱れるのがすごくいやだ

3-4 誰にも頼らなかったら、誰にも迷惑をかけなくてすむ

4.いやー元彼とすっぱり別れててよかったな!


まだすこし飛躍がありますが、まあだいたいこんな感じ。これは、「辛い気持ちをぐっとこらえ、封じ込める」とは違います。私の場合は、途中で別のことを考えるのに夢中になって、辛い気持ちのことを忘れてしまっているだけあり、辛い気持ちをこらえているわけではないのです。


現状では、「頼る人の負担になりすぎないように注意をしながら頼る」っていうのを、自然にできるようになりたいなと思っていますが、もっといい方法があれば、それもできるようになりたいです。


なんかいい方法があったら教えてください。

泣けるスイッチ・5 泣くことについて

泣くときには涙が出てくる。涙が出るというのは生理現象である。この生理現象は感情と関係が深いが、必ずしも感情とセットで発動するわけではない。というか、私の泣けるスイッチの場合は、涙と感情ははっきりと隔たっている。


私は、感動したり、悲しくなったり、うれしかったり、びっくりしたり、そういう、一般的な涙も流す。それと比べると、泣けるスイッチで流す涙はあきらかに違うのだ。たぶん、泣けるスイッチは、私の壊れた部分によって生まれたものなんだと思う。


先日、どの泣けるスイッチが入ったのかは忘れてしまったけれど、「あ、泣けるスイッチ入った、涙が出る」ということがあった。夜、車の運転中だったが、私は集中した。「泣くこと」をなんとか説明したいと思っていたからだ。


泣けるスイッチが入って、涙が出てくる前、前兆がある。特徴は、感情がまったく波打たない点だ。ただ、体の奥が、涙を流す準備を急に始めるのはわかるので、それで、ああ、スイッチだと思う。


のどの奥がぐうっと詰まる。のどのところに丸い珠があるような感じだ。鼻の裏辺りがきゅうっとする。味、というと少し違うのだけど、のどのぐうっとした辺りから鼻のきゅうっとした辺り全体に、緊張感の味がするのがわかる。他の生理現象を考えたのだけど、たぶん、おしっこを我慢しているときの感覚が一番近い気がする。


その味がすると、もうまもなくだ。ゆっくりと押し上げられていって、味は最高潮に濃くなる。もう止められない。意思とは無関係に、自動的に目から液体が分泌される。そのときのどの奥は、もう涙の味に変わっている。少し後から鼻水が来る。


泣けるスイッチで泣いているときと、そうでないときと、涙が出るときの生理的感覚は全く一緒だ。ただ、感情が伴うか伴わないか、それだけが大きく異なる。無感情で泣く、ということは、おそらく他の人には伝わりにくいだろうと私は考えている。


泣けるスイッチが入って泣いているとき、私はしばしばおもしろくなってしまっう。涙はぼろぼろとこぼれているのに、私はへらへらと笑ってしまい、そばにいる人を困惑させたことは何度もある。


近ごろは泣けるスイッチのことが少しずつわかってきたので、なるべく人のいるところではスイッチが発動しないように気をつけているし、よしんばスイッチが入ってしまってもできるだけへらへらしないように気をつけている。そうすれば、相手に私が無感情で泣いているということがわからないので、泣けるスイッチのことを説明しなくてもよい。


心理学的な手法で私の泣けるスイッチを解析することは、おそらく可能なのだろう。ただ、私は、泣けるスイッチによってそれほど困っているわけではないし、少しずつだけれど、自分でそれがどういうものなのかを掴んでいて、ゆっくりなペースに満足している。よって、今後、なにかしらの心理学的な手法のお世話になる可能性は低いと思っている。


心があるのかないのか知らないが、なんにせよ、かんたんな構造のくせして、取扱いがむずかしい。


泣けるスイッチについて書こうと思ったことは以上である。いつものことながら、上手く書けなかったところは多々あるけれど、なるべくそのままを書いたつもりだ。おそらく、泣けるスイッチについては、またいつかなにか書くことになるような気がする。

泣けるスイッチ・4 依存をすること

泣けるスイッチはおそらく「依存をすること」とも大きく関わっている。ただ、それは地球を覆うプレートテクトニクスのようにかなり複雑に入り組んでいるので、まだ全容が解明されていない。


今回、おそらくいつもに輪をかけてわかりにくい話である。私自身がうまくわかっていないことをとりあえずまとめているためだ。以下、個人的な覚え書きとして読んでいただければ幸い。


最新の元彼とつきあいはじめた頃、彼が

「ぼくはけっこう相手に依存するし、前はそれでだめになったようなところがある」

というようなことを言っていたのを思い出す。あのときも、私は彼にうまく自分の思うことを伝えられなかった。


あのときの私は、たしか、

「だれでも少なからず依存はするし、つきあっているならなおさら相手に依存することもあるだろう。だから依存することが悪いことではないけれど、ただ、依存しすぎることは大変よろしくないよね」

というような、なんのおもしろみもない答えを返したと思う。彼も私も、それ以上その話を深くすることはなかったが、おたがいすっきりしない顔をしていたような記憶がある。


今も、彼の言葉に対する私の考えはうまく言葉に固まらない。それは、私の中で依存という言葉がうまく定義できないからだと思う。おそらく、彼の言う依存と、私の中でどろどろと不定形で落ち着かない依存は、用法や定義が違う言葉なんだろう。つきつめたら同じものかもしれないとは思う。でも、もうつきつめることはないし、それはわからない。


要するに、私は、依存ということがどういう意味の言葉なのか、全くよくわからない。


自分が依存をしているのか。
自分が依存をされているのか。
自分は依存をしないようにしているのか。
自分が依存を良きものとするのか、悪しきものとするのか。


よくわからない。私は、かんたんなことが、すぐにわからなくなる。


それでも通り一遍のことは理解しているつもりである。私は両親に依存をしているし、友だちに依存をしている。元彼にも依存をしていたし、インターネットに文章を書くこと、twitterで更新すること、テレビ、本、マンガ。中には、私が依存することで、私に依存をしてくれるものもあるだろう。一応だけども、ちゃんとわかってはいる。


良い、悪いについては、難しい問題だ。もともと正解はないし、良い悪いという判断基準は、主観的にも客観的にもあいまいだ。これは仕方のないことだと思う。


じゃあ何がわからないのか。じゃあ何が原因で形が定まらないのか。


私は自信がないんだと思う。自分が依存という言葉を理解しているという自信が持てないでいる。漠然とその結論を出せずにいる。


おそらくはその迷いが泣けるスイッチにつながっている。たとえば、病気であることがわかったとき、私はそれを近しい人に告白することが苦手だ。


私の理性は、まあまあ常識的なので、病気で困ったことになった場合、「この状況は一人の力でどうしようもなく、論理的に考えて誰かの助けが必要だ」と判断することができる。しかし、そのためには近しい人に自分が病気であることを告白せねばならない。そのとき、私は、泣きそうになることが多い。


「実は風邪ひいて熱が出ちゃって、悪いんだけどスポーツドリンクを買ってきてもらえないかな?」って誰かに電話するところを想像するだけで、私は泣きそうになる。変だと思う。でもそうなのだ。


以上のことから、依存をすることと泣けるスイッチの関係が深いことはまず間違いない。ただ、それがどのような関係性なのかは、まだ答えがわからない。そのうちなにかわかれば、またなにか書きたい。

こだぬきになりたい

3月19日、私はツイッターでこのようにつぶやいた。

子だぬきになりたい。
00:49:41 URL
なぜ私は子だぬきになりたいのかをきちんと説明したいのだが、いかんせん、眠い。
01:24:57 URL

というわけで、こだぬきになりたい。
先日は眠くて説明を断念してしまったので、これからそのわけを説明する。

きっかけは、こだぬきポンポという歌だ。

名曲である。あらすじはこうだ。

こだぬきは、去年の冬、ポンポコ駅でやさしい子どもと出会う。その子どもは、こだぬきの耳がしもやけにやられているのを見て、耳にはめればいいと、自分の赤い手袋を貸してくれた。

2人は仲良くなり、スキーで遊ぶ。楽しい時間はあっという間、子どもは帰っていってしまう。こだぬきは、別れを惜しむのに夢中で、借りた手袋を返し忘れてしまった。

今年の冬も、こだぬきは、雪の降る駅で赤い手袋を抱えて、あの子が来るのを待っている。いつくるだろうか。赤い手袋に白い雪が落ちてくる。こだぬきは、あの子のことや、スキーのこと、楽しかったことを思い出したりしながら、ただあの子が来るのを待っている。

私もこだぬきになりたい。なぜならこだぬきがかわいいからだ。かわいいとモテる。こだぬきになればたぶんモテる。

この歌を聴くと、こだぬきのところにあの子はもう来ないかもしれないなー、といつも思う。それでもこだぬきは待っているんだろうなー、とも思う。あの子が来るとか来ないとか、たぶんこだぬきには関係ないんだろう。待ちたいから待ってる。

かわいい。私もこだぬきになりたい。まずは、赤い手袋を貸してくれるやさしいあの子と出会いたい。ポンポコ村のポンポコ駅はどこか。

おなか痛い

おなか痛い。普段ならツイッターにおなか痛いって書いて終わるところだけども、今日はおなかが痛いことをツイッターに書くのはやめた。

今日はほとんどテレビを見なかった。ほとんどパソコンで音楽を流していた。地震のニュースを見たいという気持ちと、見ていると辛いという気持ち。被災していなくてこうなのだから、被災された方はいかほどの辛さか。

お昼、ランチを食べに行った喫茶店で、地元の新聞を読んだ。一面には、福島第一原発の1号機の建屋が吹っ飛んだ瞬間の、日本テレビのキャプチャ画面の写真。キャプチャが新聞の一面なんて、初めて見た。

新聞には首相の写真が一枚もなく、官房長官の写真を一枚確認した。ざっと目を通しただけだから、もしかしたら首相の写真はどこかにあったのかもしれない。あってもなくてもいいけれど。

朝、目が覚めたときからおなかが痛い。散歩をしている間はそれほどでもなかったが、帰宅後腰が痛い。ううう。

あと数日で治まるはずなので、様子を見ながらいこうと思う。