こだぬきになりたい
3月19日、私はツイッターでこのようにつぶやいた。
子だぬきになりたい。
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なぜ私は子だぬきになりたいのかをきちんと説明したいのだが、いかんせん、眠い。
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というわけで、こだぬきになりたい。
先日は眠くて説明を断念してしまったので、これからそのわけを説明する。
きっかけは、こだぬきポンポという歌だ。
名曲である。あらすじはこうだ。
こだぬきは、去年の冬、ポンポコ駅でやさしい子どもと出会う。その子どもは、こだぬきの耳がしもやけにやられているのを見て、耳にはめればいいと、自分の赤い手袋を貸してくれた。
2人は仲良くなり、スキーで遊ぶ。楽しい時間はあっという間、子どもは帰っていってしまう。こだぬきは、別れを惜しむのに夢中で、借りた手袋を返し忘れてしまった。
今年の冬も、こだぬきは、雪の降る駅で赤い手袋を抱えて、あの子が来るのを待っている。いつくるだろうか。赤い手袋に白い雪が落ちてくる。こだぬきは、あの子のことや、スキーのこと、楽しかったことを思い出したりしながら、ただあの子が来るのを待っている。
私もこだぬきになりたい。なぜならこだぬきがかわいいからだ。かわいいとモテる。こだぬきになればたぶんモテる。
この歌を聴くと、こだぬきのところにあの子はもう来ないかもしれないなー、といつも思う。それでもこだぬきは待っているんだろうなー、とも思う。あの子が来るとか来ないとか、たぶんこだぬきには関係ないんだろう。待ちたいから待ってる。
かわいい。私もこだぬきになりたい。まずは、赤い手袋を貸してくれるやさしいあの子と出会いたい。ポンポコ村のポンポコ駅はどこか。