塩豚を作ったよ

豚肉(正確には豚バラ肉)の塩漬けを、カタカナでいうと、パンチェッタというと知って、どういうわけだか、私も豚肉を塩漬けしたくてたまらなくなったので、そうした。

“塩豚”で検索すると、豚の固まり肉を塩で漬けてやっほい、というのばっかりがひっかかって、ちがう、私がやりたいのはそういうんじゃない、って思った。

しばらく考えていたら、あっとひらめいたので、“塩豚先生”で検索した。

塩豚先生! ありがとう!! - コトリコ
http://d.hatena.ne.jp/kotorikotoriko/20080227/1204038782

2008年の記事がでてきた。ああ、塩豚先生、お懐かしや。と思いつつ、私も豚肉に塩をまぶそうと強く心に決めることができた。


簡単!激ウマ!! 塩豚焼肉べんとう - [お弁当]All About
http://allabout.co.jp/gourmet/lunchbox/closeup/CU20060520A/

によると、「豚肉薄切りの塩漬けは30分から1時間くらいが最適です。それ以上漬けると、しょっぱくなります。」ということだったけど、無視した。とりあえず、一晩漬けた。

今回、肉は300グラムくらい。塩はてきとうに、小さじ2杯弱くらい? 自分の勘を信じて、ここだと思うところまで塩を振った。で、ジップロックみたいなものに入れて、空気をできるかぎり抜いて、冷蔵庫にしまった。

それで、今日、炒めたので、感想。

  • 塩豚を炒めるとき、塩豚が落下して、5分の1くらい、ダメにしてしまった。
  • キャベツと炒めたんだけど、コトリコさんの「野菜炒めのコツとしては、油と調味料を野菜にまぶすように炒めるということ。温かいサラダを作るつもりで作ると上手に出来るよー。」は至言だと思う。野菜炒めっつうと、白いコックコートを着た中華の達人がでかい鉄鍋をいきおいよく振るって「炒め物は強火で力強く!」みたいなイメージがあるけど、あれは、たぶん、美味しんぼの山岡が悪い。あいつが、中華の料理人に、そういうアドバイスしている回が、初期のころあったよね。それの影響が強い。それよりも、もっと落ち着いて、やさしく、素材に油をいきわたらせながら、徐々に温まっていきますように、っていうほうが、美味しくて上手にできるし、なによりイライラしない。私はちょっと火を弱くする。それでも十分美味しくできる。
  • 塩豚は、単純に、塩+豚肉っていう味じゃなくて、+塩豚味というような風味があって、なかなか美味しい。今回、炒めるときに、キャベツにちょっとだけ塩コショウしたんだけど、それはなくてもいいかもな、っていうくらいのしょっぱさだった。お酒のおつまみやごはんのおかずとしては、かなりしっかりした味。薄味が好きな人は、塩の量を調節するとか、調理法を変えるとか、ちょっと工夫が必要かもしれない。

これ、人にすすめたくなる。簡単だし、「豚肉に塩まぶして冷蔵庫にしまっておくだけで、こんな味になるのかー」っていう驚きがあるから、ねえねえ塩豚って知ってる? 知らない? じゃあちょっとやってみてよー、っていいたい。明日、そのように言おう。