初回認定日・1

4月7日が、私の初回認定日だった。

9:00〜9:30という赤いスタンプが、緑色の小冊子に押されているのを再度確認して、不安になった。ハテこれは9時までに行かなきゃいけないんだったか、9時から9時半の間に行けばいいんだったか。が、とりあえず、今の時点で考えると、9時くらいにしか着けないので、もうどうしようもないということに思い至ったので、不安に思うのをやめて、車の運転を続けた。

9時2分くらいについて、特に急ぐこともなく、ハローワークの建物の中にはいると、廊下のどん詰まりの階段の横に、「認定日の方は2階へ」という案内の立て看板があった。足取り淀むことなく2階に行ったら、かなり大勢の人たちが、わさわさといた。入ってすぐのところに小さな机が並べてあり、青くて透明なプラスチック製の箱が載せられていた。その箱には、8:30〜9:00、9:00〜9:30、という紙が貼ってある。箱には書類が入っていたので、私も真似をして、9:00〜9:30の箱の中に、自分の書類を入れた。どうやら、9時から9時半の間に、この箱の中に書類を入れればよいようだと思い、一安心した。なんだかんだ、ちょっと不安だったのだ。

出した書類は2枚。「受給資格者証」と「失業認定申告書」。

これはまた別の話になるのだが、私は、ささいな事情で、仮の受給資格者証しか持っていない。本当の受給資格者証には、顔写真が貼ってあり、受給者番号なども記載されている。私の仮のものには、写真も番号もないが、その仮の受給資格者証でも特に問題はないようだった。失業認定申告書というのは、一定期間の間、立派な失業者として活動していたかどうかを申告する書類で、先日の説明会で丁寧な解説を聞きながらすでに書き込んでいたので、それもそのまま出した。

とにかく、人がたくさんいて、ちょっとした病院の待合室よりも広いフロアのいすは、ほとんど埋まっていた。立っている人も5〜6人いるようだった。私が書類を出し終わったとき、ちょうど席を立つおじさんがいたので、私はその空いたいすに腰掛けた。