泣けるスイッチ・1 泣けるスイッチとは何か

私には、自動的に泣いてしまうという、スイッチが付いている。
泣けるスイッチについては、以前に書いていたので貼っておく。
http://www.mypress.jp/v2_writers/tomihiro/story/?story_id=1568583


私には泣けるスイッチがついている。別に悲しかったり感動したりしたわけじゃなくて、ある一定の条件が満たされたら、泣けるスイッチはONになる。そして、自動的に目から涙が出てくる。別に泣きたいわけでも、悲しいわけでも、なんでもないのに。ただ、スイッチが入ったから、泣くのだ。


スイッチ作動の条件については、判明している部分もあるけれど、不明な部分も多い。だいたい、スイッチって、人間の体には付いていないものだ。スイッチは、ロボットの体についているものだ。もちろん、私はロボットではない。ロボではないけど、人間かというと、人間としても欠陥を抱えているので完全に人間でもなくて、だからいろいろと辛い。まあ、それはまた別の話。


スイッチが入るのは、「ああ、また私はだめだ」ってなったとき、「自分はできない」って思ったとき、「どうやってもわからない」状態に、なったとき。それは、かなり前に確認している。そして今回、新たにふたつの作動条件を発見した。親と依存だ。


[母ック]記事一覧 - なるべく毎日なにか書くを書いていたときには気づかなかった。


母ックにも少し書いたけれど、私は、母が病気になったとき、かなりたくさん泣いた。それは、単純に親が心配なのもあっただろうけど、「状況がわからない」ということに強い不安を感じて、つまり「わからない」ときの泣けるスイッチが入って、それで泣いているのだろうと思っていた。


でも、たぶん、それだけじゃなかった。


長くなりそうだから、分けます。