君に届けというまんがの感想

君に届けというまんがの既刊分をぶっ通して読んだ。感想。

君に届け 1 (マーガレットコミックス)

主人公の女の子が、なんかおもしろ設定。クラスに1人はいる感じ。暗くて地味で口下手＆内向的。いつもソロ活動で常に周りから浮いている。だけども、打たれても気づかない強靭な鈍感さと、芯の強さと、純粋さとかをもってるっていう。うまく言えないけれど、絶妙なキャラ設定だと思う。とても少女まんが的。

で、相手役の男の子も、とても少女漫画的。異常にさわやかな男子、という設定なんだけども、これまた絶妙。絶妙に、いそうでいない感じ。いそうでいない感じだけども、速水真澄ほどのリアリティのなさはなく、真壁くん的なほどよさ。真壁くんに、性的なものをプラスして、現実味を少々増した感じ、っていうか。

ストーリーは単純で、クラスで浮いてた主人公（あだ名は貞子）が、相手役の男の子の働きかけで、徐々に変わっていき、じわじわと恋心が盛り上がり、三角関係やすれ違いなどのありきたりな障害を乗り越えて、付き合い始めてとても初々しいよ、っていう感じ。あと友情とか。

いま、あらすじを説明していて、われながら、とても面白くなさそうなあらすじだな、と思ったけれども、本編は面白いから、それもすごいと思う。

あらすじにするとシンプルなのに、本編を読むと楽しめるっていうのは、とてもいいまんがだと思う。

少女まんが好きな人は、読んでみると、楽しいんじゃないかと思うのでおすすめしたい。完結してないけど、第一部完、って感じではあるので、よかったらどうぞ。